■相殺領収書(2分割版)とは
取引で生じた互いの債権と債務を打ち消し合った(相殺した)うえで、差額の授受があったことを証明する書類です。1枚の用紙から同じ内容の証明書を2通作成できるため、取引の当事者双方が控えを保管するのに適しています。金額や相殺取引である旨をはっきりと記すことで、信頼性の高い証憑として管理できます。
■利用するシーン
・互いに持つ売上債権と仕入債務を差し引き、差額のみを決済する場面で利用します。
・定期的な取引がある相手方と、経理業務の効率化を目的に一括で精算を行う際に利用します。
・取引内容の証明書類として双方で保管し、将来の確認や内部監査に備えたい場面で利用します。
■利用する目的
・どのような条件で相殺が行われたかを客観的な記録として残すために利用します。
・両社の帳簿に記録された数字を一致させ、後々のトラブルを防ぐために利用します。
・取引の当事者が同じ形式の書類を持つことで、円滑な情報共有を図るために利用します。
■利用するメリット
・取引金額の全額を相殺し、現金のやり取りが発生しない場合は、収入印紙を貼る必要がなく、経費を削減できます(※差額の現金を受け取る場合、その金額によっては印紙税が課されます)。
・取引の証拠となる書類を同じフォーマットで共有できるため、内容の確認がスムーズに進みます。
・相殺の事実と金額の内訳が明確になるので、会計監査や税務調査の際にも的確な説明が可能です。
こちらは無料でダウンロードできる、2分割タイプの相殺領収書(Excel版)のテンプレートです。相殺取引の証明と記録に、本テンプレートをお役立てください。
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