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実戦的なアクションプランの立て方とは?

著者:(株)インナーマッスル 代表取締役  島袋 忠

「事業計画は立てたけど、計画通りに実行できない」

「そもそもなんのためにアクションプランを立てるのか、必要性が分からない」

「何をどうすれば計画通りに実行できるのか、メンバーは動いてくれるのか不安」

そんな悩みを解決するコラムを、1ヶ月にわたり書いていきます。


アクションプランって、何?

アクションプランとは、具体的に何でしょう?よく、「アクションプラン」=「事業計画」という声を耳にします。事業計画だけで目標達成ができるでしょうか?
答えはNoです。事業計画を作成することで、戦略や目標は明確になります。「いつまでに」といった時間軸も表されるでしょう。しかし、それだけで目標は達成できるでしょうか?目標や計画を共有しただけで、社員やメンバーは動いてくれるでしょうか?
目標や事業計画を達成するために、「いつまでに」「何を」「どうするか」を決定し、それを社員やメンバー共有し、進捗を把握することで、目標達成までのプロセスを明確にする、それがアクションプランです。

なんのためにアクションプランを立てるの?

では、事業計画とそのアクションプランを立てただけで、プランは実行できるでしょうか?
計画は実行するためにあります。ここが重要なポイントです。よく、壮大かつ綿密な計画を立て、それに満足してしまうケースが見受けられます。しかし、実行し、目標が達成できなければ、それは充分なプランとは言えないのです。
事業計画とそのアクションプランは、参加者全員で共有しましょう。全社的なプランであれば、対象は社員全員となります。また、アクションプランの緻密さは、参加者全員が目標達成まで毎日何をやるかが分かるレベルまでになるとベストです。

どうやって作成したらよいの?

アクションプラン作成にあたり、事前に2つのポイントを明確にしておく必要があります。
1.視点を明確にする
目標達成のカギとなるものはなんでしょうか?その目標は売上を向上させるものですか?それともコストを削減するものですか?社内業務に関するものですか?
目標を達成するためには、目標に合った視点を明確にする必要があります。「目標達成の為には、○○を上げる必要がある」といった具体的な視点を明確にしておきましょう。

2.指標を明確にする
視点が明確化しましたら、次にその視点を具体的な数値に設定します。設定する数値は、計画に紐づいたものでなければなりません。

では、この2つのポイントを具体的に見ていきましょう。

視点を明確にする

視点を明確にするには、目標に合っていることが前提ですが、その視点とは、経営における計画やその戦略に紐づいたものでなければなりません。
では、具体的な例を上げて説明します。ここでは、バランススコアカードというフレームワークを使って4つの視点をご紹介していきます。

  • 財務の視点:事業の成長や利益の確保
  • 顧客の視点:消費者や取引先といった視点から見た魅力や評価の向上
  • 業務プロセスの視点:社内オペレーションや営業などにおけるプロセスの改善
  • 学習と成長の視点:人材、組織を中心とした社内資源における開発や改善

こういった形で、事業計画や戦略のポイントを具体化し、言葉に落としていきます。

指標を明確にする

視点が明確になりましたら、その視点を指標としてさらに具体化させていきます。指標は、なるべく数値化することが望ましいです。先ほどの4つの視点を例にとりますと、

  • 財務の指標:売上高、売上高成長率、売上高利益率など
  • 顧客の指標:顧客満足度や商品・自社のブランドなど
  • 業務プロセスの指標:原価や資産の効率性など
  • 学習と成長の指標:人材の能力や会社・組織への満足度など

指標化、そしてその数値化をすることによって、達成すべき目標が具体化されます。それにより、目標に対するメンバーの意識が明確になり、行動へ移すことができます。

ガイドのポイント

アクションプランとは目標達成までのプロセスを明確にするもの

アクションプランは参加者全員で共有する

アクションプラン作成前に視点と指標を明確にし、達成すべき目標を具体化する

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著者プロフィール

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島袋 忠

(株)インナーマッスル 代表取締役

(株)インナーマッスル 代表パートナー 社会人より一貫して通信業界に従事。プロジェクトリーダーとして数々の経験を積む。 現在はITベンチャーへ経営支援を行い、成長への課題解決に励む。

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